えんぶりとは・・・ 中居林えんぶり組について 烏帽子 太夫の舞
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【中居林とは】
 八戸市の地区で、永享年間(室町時代初期)には地名があったといわれ、根城南部家の家来が居住したといわれています。昔は純農の地域でも今は生活様式がだいぶ変わっていますが、伝統は固く受け継がれております。

中居林の地図
【紋の由来】
中居林えんぶり組の羽織と前掛けには「丸に三つ星」の紋が使われております。これは寛永年間正月に、中居林一帯を治めていた千葉家に「エブリ」「田植え踊り」などをご披露いたした際、ご祝儀として千葉家の定紋である「丸に三つ星」を頂いたとのことです。
【五枚の烏帽子】
えんぶりの烏帽子は、もとは三枚だということですが、中居林は五枚です。これは、天明年間に農作物の凶作などで御前えんぶりを務めることができなかった沼館村・白銀村より一人ずつの参加をあおぎ、五人で御前にお目通り致し、それから今の形になったということです。
五枚烏帽子の中で「畔留め」を二人で行うのは中居林えんぶり組の特徴といえます。
【えんぶり宿】
昔は、えんぶり宿をうけたまわる家が多数あり、受けることは大変名誉なこととして皆でつとめて参りました。今は引き受けられる家は少し減りました。それでも伝統を守り、宿は毎年替わりながら行事を遂行しております。

【帯刀について】
中居林えんぶり組では、公式の場所で演ずる時は帯刀します。これは「取締組」だけに許されたことと聞いております。

【えんぶり組には】
えんぶり組には、幼い子供からおじいさんまで参加しています。また、組員の奥様方のご協力も大きく、期間中の賄い、御祝儀の手打ちソバ等を受け持っていただき、家族ぐるみでえんぶりを楽しんでいます。